4度にわたる手術を乗り越え、今ではバイタリティー溢れる仁科さん。-15才肌の美と健康の秘訣をお聞きいたします。
talk1〜いのち煌めいて〜
- 吉川
- いつもサロンにいらしていただきありがとうございます!
仁科さんのブログ『いのち煌めいて』を読ませていただき、仁科さんのフランクで自然体の美しさや可愛いらしさ、一番は芯の強さに感銘を受けました。
- 仁科さん
- ありがとうございます。
- 吉川
- 全国で講演もされていらっしゃって、自らのご病気も全てお話になられて、とても勇気をもらいました。
- 仁科さん
- そうですね。何か癌に好かれてて、38歳で患ってから3年前に大腸がんを…4回目の手術をしました。
それが今のところ最後です。
幸せながん患者ですよ。癌のできた場所ですとか、割と結構進んでいたのもあったんですけど、病院とか先生の巡り合いというか、とても良い出会いをさせていただいて生きながらさせていただいてます(笑)。
- 吉川
- 私自身は病気になったことがないのですが、母が16年前に癌で他界し、主人も一昨年癌になりまして、、、近くにいてその大変さは言葉にならなかったです。ご家族、やっぱりお子様の存在が大きかったですか。
- 仁科さん
- そうですね。まだお兄ちゃんが8歳で仁美が6歳だったので、何がなんでもこの子たちを置いて逝けないぞというのがありましたね。
- 吉川
- お子様はまだ小さかったのですね。
お嬢様の仁美さんもご来店いただいて、いつもありがとうございます。
- 仁科さん
- 仁美が私の美の発信源でもあるんです。ヴィーナスラッシュさんもご紹介してもらえて、それから美容院も一緒のところに行ってます。仁美が変わると私も美容院も変わるんです。
- 吉川
- 本当にいつもありがとうございます。六本木店スタッフの山崎が担当させていただいています。
- 仁科さん
- お話しする間もなくふかふかのベットで寝ちゃってます。ベットが本当に気持ちが良くて寝落ちしちゃうんです。
ところでまつげの持ちも周期に寄るんですか?とても持ちがいい時と、あれ?今回は取れたなとか。髪の毛もストレスとかそういうので割と抜けたりするじゃないですか。
- 吉川
- 毛周期というものがあって、髪と違って周期が短く3週間~3か月で抜け替わるんです。それ以外では季節の変わり目や出産後に抜けやすくなることもあります。
仁科さんのまつげはとてもナチュラルでお似合いです。
- 仁科さん
- 歳を取ってから頑張り過ぎてるのが嫌なので、自然にナチュラルにしています。
- 吉川
- お肌も本当に綺麗で、何でそんなにツルツルなんですか?キメがとても細かいですよね。
- 仁科さん
- ナグモクリニックと白澤教授というアンチエイジングの順天堂の教授がいらっしゃるんですけども、その先生と対談をさせていただいたことがあってその時に肌診断を受けたんです。そこで項目があるんですけど、その中で-15歳まで測定できるらしいんですね。キメだとかシワだとか隠れてるシミだとかそういう色々な項目が全部振り切っちゃって…
- 吉川
- えっ?-15歳を振り切ったんですか?
- 仁科さん
- そうなんです。
- 吉川
- すごいですね(笑)
- 仁科さん
- 測定してくださった方が「先生すいません。機械が壊れたかもしれないです」っておっしゃるんです。確認して製造元に、「-15歳までしか測定できませんよ」っておっしゃって。
- 吉川
- ということは?
- 仁科さん
- そうなんです。それが一番最初に測ったのが60歳の時だったかな?44歳とか45歳になっちゃって。やった!って。
- 吉川
- すごくお肌キレイです!もちろん美しさを保たれてると思うんですけど、その秘訣を是非教えてください。
- 仁科さん
- 今の若い方って割と早くからお化粧をなさるじゃないですか。でも私ファンデーションを全然使わないんです。
-
- 私は本当に今でもKOSEの雪肌精っていうCCクリームがあるんじゃないですか。あれだけなんです。メイク時間5分もかからないですよ。今日もおかげさまでまつげエクステもやってくださってるので。
- 吉川
- 意外と簡単なメイクでいらっしゃるんですね。目元はまつげエクステでOKとおっしゃっていただけるのは嬉しいです。
talk2〜私たちを助けてくれる強い味方アミノ酸パワー!マイナス15才肌に〜
- 吉川
- 私お酒が好きでよく飲むんですよ。翌日のことを考えてアミノダイレクトリカバリーを飲む前に飲んでます。寝る前に飲むのもいいですよね。主人が癌になったり肺炎になったりとかして、結構病気がずっと続いてたので、「一緒に飲んで」って。
主人もとても飲みやすいと言っています。でもたまに飲み忘れちゃうことがあったりもするんですよね。
- 仁科さん
- 私のベッドの下に引き出しがあるんですけど、そこに自分のお薬も入れています。最後が大腸がんだったり胃がんもやってるので、そういった意味で消化剤だとか大腸のお薬だとか色んなものを飲んでるんですけど、引き出しに区切って朝昼夜って。
寝る時にベッドの前に座って「これも1個」って全部ベッドの上に並べて飲みます。
- 吉川
- サプリメントやお薬は飲みやすい状況をつくらないと続けられないですよね。
- 仁科さん
- コラーゲンは元々10年以上飲んでたんですけども、とっても飲みにくくて…だまになるし、匂うし、ちょっとドリンクになってるのは飲みやすくするためにビタミンC味だとか甘酸っぱくしてるじゃないですか。飽きるんですよね。1週間ぐらいで。
ですので無味無臭のほうが絶対にいいだろうな、続けられるかなと思って、たまたま研究している製造元とそういう研究者がいらしたので作りました。
- 吉川
- 確かお肌にも使えるんですよね、どういう風に使ったらいいんですか?
- 仁科さん
- まずアミノダイレクトリカバリーを使う場合は1個出して、お水、精製水でもいいんですけど、それを溶いて顔に塗布しておくんです。そうすると20分ぐらいするとファーってなってくるんです。
ちょっとしばらく置いておいて、寝る前に洗い流してすぐ化粧水をつける。
- 吉川
- パックとして使うんですね。
- 仁科さん
- パックですね。それと別に今後やろうかなと思ってるのは、美容液ってたくさんありますけど、美容パウダー、魔法の粉って言ってるんですけど、その製造元にお願いしてこれよりももっと分子の細かいパウダーを作ってるんです。化粧水は孫が保湿用に使ってるヒルドイドってありますよね?あれのジェネリックの化粧水にそれを耳かき1杯ちょっとぐらい入れてそれで化粧水を塗るんです。
- 吉川
- ものすごくよさそうですね!コラーゲンがお肌に吸い込まれていく感じがします。
アミノ酸って、髪やまつげにも良いのですよね?
- 仁科さん
- そうですね。アミノ酸っていうのは元々人間の体内の中にずっと作ってきたものなんですけど、25歳を過ぎると段々作れなくなってくるんです。作られなくなるし必須アミノ酸はなかなか食べ物では摂れないし、そういった意味でアミノ酸だけですから、お魚ですし、添加物も加えてないので、他に色んなサプリを召し上がってらっしゃる方でも害がないようにさせていただいてます。
- 吉川
- 添加物を入れないっていうのは嬉しいです。でも製法が難しいですよね。
- 仁科さん
- そうですね。だから真空にしておかないと、とても湿気を嫌うので、この状態でしたらよほど高温多湿でなければ半永久的にパウチのままでしたら大丈夫です。
- 吉川
- まつ毛美容液を今開発中なんですが、本当にまつ毛が元気に復活するように高濃度アミノ酸成分もいいですね。
- 仁科さん
- 内科、皮膚科、眼科、それから心臓内科、そして精神科、5人の教授の方々とお勉強会をさせていただいて、色んな成分を見ていただき、医者だから効くとは言えない。薬事にひっかかるしここにも書いてないんですけど、でも「これだけの種類のアミノ酸をこれだけ手軽に摂れるのはいいよね」って言ってくださって。
- 吉川
- 医学界のお墨付きですね。
- 仁科さん
- この中のグリシンっていうアミノ酸があるんですけど、それはとても良質な睡眠を促してくれて、精神的に穏やかに…
-
- なので寝る前に飲まれたほうがいいですよ。
睡眠薬じゃないんですけども、眠りの質が良くなるらしいです。なので精神安定の面でちょっと鬱っぽい方にも処方するアミノ酸らしいです。
- 吉川
- 忙しい現代人には必要ですね!しかもアミノ酸が18種類も。
- 仁科さん
- BCAって今とてもアスリート、スポーツをなさる方にとても耳にすると思うんですけど、バリン、ロイシン、イソロイシンっていう3つのアミノ酸が2:1:1だけに入ってるんです。
- 吉川
- こちらをプロデュースされるのはご自身の病気とかそういったこともきっかけになられたんでしょうか。
- 仁科さん
- そうですね。血管も骨も結局弾力がなくなると動脈硬化とか骨も骨粗しょう症になったりしますから、そういった意味で38歳から癌と付き合ってる中で、少しでも良いものを取り入れたいなと思いました。でも一時期、狂牛病だとかあんなことがあるし、宗教的にそういうお肉を召し上がらない方とかベジタリアンの方、コラーゲンってどうしても美容に偏りがちだった部分を、あえてアスリートのパッケージにしたのです。
- 吉川
- そうですね。アスリートのスポーツ選手の絵がいっぱい…
- 仁科さん
- 人間ってすごくストイックにするかは別として、寝てる時も運動しているわけですから、人間全員アスリートなんですよ。本来。筋肉だけでなくって皮膚だとか髪の毛だとか爪だとか、皆さん現れるところが実感されるところがまちまちで、とっても髪の毛がハリが出てきたとか、爪が強くなったとか、それから色が白くなった。文献でも学会でも日焼けの効果もあるらしいです。
- 吉川
- 体の中から防御できるんですね。いいですね。聞けば聞くほど。
- 仁科さん
- あとはさっきのパックのほうですけども、最後のお風呂の後に洗い桶に1本入れて顔と髪の毛と流して、その後私は自分でボディーオイルを作ってるんです。スクワランオイルと無臭のココナッツオイルとこれを台所洗剤の瓶に入れて作ってるんですよ。
- 吉川
- ブログで拝見しました。えっ台所洗剤?と思いました(笑)。
- 仁科さん
- あれ一番いいんですよ。パチって閉まるから。蓋ぬるぬるなので蓋閉めたりなんかするとダメなんですよ。パチンって。アミノダイレクトリカバリーは油に溶けないんですよ。なのでシャカシャカってやって塗った時ってザラってなるんですよ。でも自分の体に残ってる水と馴染んでその後ツルツルになるんです。
- 吉川
- 早速やってみます(笑)
- 仁科さん
- 瓶ですよ。
- 吉川
- 分かりました。
- 仁科さん
- だから美容に関して本当にお金がかからない人ですね。白髪染めぐらいです。
talk3〜ナチュラルキラー細胞
- 吉川
- 仁科さんから見る外面的、内面的問わず美しいって思える女性ってどんな方ですか?
- 仁科さん
- 凛としている人好きですね。毅然としている人。と言って私あたふたしてますけどね。
- 吉川
- そんなことないです!凛としてる人って中身もちゃんとした軸がないと外見もそう見えなかったりしますよね。でも逆に女性って外見が磨かれると中身も磨かれていって綺麗になる、まつげエクステはそういう力があるので始めたんです。
- 仁科さん
- 南カリフォルニア大学のジェロントロジーという学科があるんですね。この間通信講座がようやく日本語で山野愛子先生のところであったので取ったんです。そういう精神的な要するに美麗学なんです。
-
- 美しく老いるにはどうしたらいいかみたいなところなんですけど、身なりに構わなくなってしまって、そういうところにずっといらっしゃるおじいちゃまおばあちゃまにきちんとスーツを着ていただいたり美容院に行ったり、そうするとすごく溌剌としちゃうんですって。そういった意味で人間ってちょっと煌びやかにしろっていうことではないんですけども、身綺麗にして外に一歩踏み出すとまた活力が湧いてきますよね。
- 吉川
- そうですよね。綺麗になると外に出て人に見せたくなりますね。また外に出ることで色んな体験もできますしね。まつげエクステをつけたお客様もどんどんキレイになっていくし、自分に自信が持てたという話をよくされて、嬉しいです。すごいやりがいがあるなって思っています。
あと仁科さんが大切にしているとおっしゃっていた5つの気、「元気、陽気、強気、やる気、勇気」こちら良い言葉だなと思って。
- 仁科さん
- ありがとうございます。でも最近もう一つ増えてるんですよ。
- 吉川
- 何ですか?
- 仁科さん
- 根気。最近年取ってきて根気がなくなってきて根気もいるかなみたいな感じで。
- 吉川
- 私も根気必要です(笑)では6つの気「元気、陽気、強気、やる気、勇気、根気」仁科さんご自身そのものですね。
- 仁科さん
- 笑っているとナチュラルキラー細胞、Nキラー細胞っていうのが増えるんですって。なので美容のためにも怒ってしかめっ面してると縦ジワになったりしますから。あまり笑い過ぎるとシワができますけど、良いシワはいいですよね。
- 吉川
- 私たちも笑顔を大切にしています。笑顔で楽しく仕事ができるように、お互いに褒め合うということを取り入れています。ほんの小さな事でもやってもらって嬉しかったことや感謝、参考にしたい事だったり、素敵だなと思った事など、何でも朝礼で褒め合ってるんですよ。そうすると褒められたほうも嬉しくて笑顔になるし、言う側も幸せな気持ちになるんですよね。Nキラー細胞がピッと出てきているなってすごく思います。
- 仁科さん
- それは確実らしいですよ。私が入院していた京大病院なんかも患者さんの前でお笑いをやってくださるんですよ。「患者さんが笑うと本当に元気になるんだよ」って先生言ってらっしゃいましたし。
- 吉川
- 無理やり笑ってもいいんですね。
- 仁科さん
- 一時ありましたね。ワッハッハ体操とか、1日3分笑えみたいな。
- 吉川
- ありましたね~笑うと元気になるし、笑うと気持ちも上向きになりますよね!本日は素敵なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。
- 仁科さん
- ありがとうございました。
女優
仁科 亜希子さん
歌舞伎俳優十代目・岩井半四郎の次女として生まれる。
1972年学習院女子高等学校卒業後、NHK「白鳥の歌なんか聞こえない」でデビュー。
その後、NHK大河ドラマやTBS木下恵介「人間の歌」シリーズ等で、清純派女優として活躍。
1979~1998年の芸能活動休止を経て、1999年に芸能界復帰。
2000年より本格的に女優業を再開。
近年では女優業に加え、バラエティ出演や、自身の経験を基にがん治療に関する講演を行うなど、幅広い活動を行っている。
【 書籍 】
2011「子宮頸がん-経験したからこそ伝えたい」(潮出版社)
1996「いのち煌めいて」(小学館)